床のバリアフリーリフォームには、大きく分けて2つの方法があります。
1つ目は段差の解消です。
つまづきの元となる段差そのものを取りのぞいたり、段差を傾斜へ変更するなどの方法をとります。
高齢者だけでなく、幼児の転倒防止や車イスでの生活にも効果的なリフォームです。
2つ目は床材の変更です。
床材の変更は、滑りにくい材質を使用して転倒の危険を少なくすること、
柔らかい材料を使用して転倒した際のケガのリスクを減らす事が目的です。
空間の使用目的別、使用状況に適した材料に変更して安心して暮らせる住まいにしましょう。
段差の解消
出入り口の段差を無くする、段差を傾斜に変更する、
玄関の上がりまちや縁側の出入り口への踏み台設置などで気になる段差が解消できます。
フラットレール
敷居を撤去した後に設置するレール。
敷居両側の高さが同じ場合、違う場合にも対応可能なラインナップが揃っています。
高さ調整式スロープ
段差、敷居はそのままに12~44mmの高さ調整が可能なスロープです。
木製踏台
玄関、勝手口など上がりまちの高さが180㎜を超える場合には式台(踏台)などで段差を解消しましょう。
※介護保険住宅改修費支給を受けるには、式台(踏台)を固定する必要があります。
また、市町村によって蹴込み板付きが条件のの場合もありますので、ご確認ください。
縁側踏み台
【アルミ踏台】
縁側など高い場所からの出入りを楽に。手すり付きタイプ、手摺りなしタイプ、1段タイプ、2段タイプがあります。
【コンクリートモルタル階段等】
縁側や勝手口、屋外の段差解消に。
床材の変更
介護リフォームの床材の変更では生活様式の変更を視目的とした床材の変更や、転倒時の衝撃緩和を目的にした床材の変更、
または転倒防止とスムーズな移動でご高齢者の活動を増やす助けになるための変更など様々な目的があります。
ご家族の身体の状態、生活様式に適した床材を考慮しすることが大切です。
部屋ごとに適している床材は異なるので、用途にあった床材を選びましょう。
たとえばリビング・ダイニングは、木質フローリングやクッションフロア。
木質フローリングと一口に言っても、木の種類でやわらかさは異なります。
一般的にスギ、ヒノキ、パインなどの針葉樹はやわらかく、オークやウォールナットなどの広葉樹は固めの傾向があります。
コルクは適度な弾力性があり、ご年配の方や小さなお子さまの部屋によく使われます。掃除がしやすいのでキッチンにもおすすめですよ。
浴室には水に強いタイルが使われるケースが一般的ですが、すべりやすいというイメージがありますよね。
ただ最近は、すべりにくい機能性タイルも多く登場していますので、タイルを選ぶのなら色やデザインだけでなく、すべりにくさにも着目しましょう。
いずれにせよタイルでなくとも、ノンスリップ加工された床材がマストです。
【畳からフローリングへ】
畳からフローリングへの変更は、床や座椅子に座る和室での生活から立ち座りの負担が楽なベッドやいすを使用する生活に変える事ができます。
また、室内で車いすを使用される場合は、スムーズな移動の助けになります。
【ビニールクッションフロア】
表面がビニールのクッションフロアは水に強く、水がしみこむ心配がないのでキッチンや洗面所、トイレなどの水まわりには特に最適です。
クッション性の高いタイプは、転倒の際の衝撃緩和にも有効です。
特に水まわりでは雑菌の繁殖を防ぐためにも掃除がしやすく、抗菌タイプのクッションフロアはおすすめです。
【コルク材】
コルク床はクッション性がよく防滑性に優れた床材です。熱が伝わりにくいため素足でも体温があまり奪われず暖かな肌触りです。
水にも強く、丈夫で長持ちするため廊下や浴室、脱衣所、階段、リビングなどあらゆる場所におすすめです。
これらのポイントを取り入れつつ、LDK全体を目配りが効くワンルームにリノベーションするという手もあります。
1日の大半を過ごすLDKの床をフラットにして間仕切り壁をなくすと、
安全なだけでなく、ご年配の方や小さなお子さんの一挙一動に目を配ることができます。
また一戸建ての場合で2階にLDKがあるのなら、1階にLDKを移すのも有効ですね。
バリアフリー化はご年配の方に特化したものではありません。
小さなお子さん、妊娠中の方にとっても役立つものです。また今は若くとも、
終の住処としてリノベーションをするのなら、いずれバリアフリー化は必要になるものです。
ご年配の方と同居していなくとも、将来的に手すりを取り付けられるような下地工事をあわせて行うなど、先を見据えておくことも大切です。
ビセンリフォームでは奈良県の地域に限定させて頂いております。
リフォーム工事は、建設業ですがサービス業として捉えています。
限定した地域、目の届く範囲でサービスを提供し、お客様とも生涯お付き合いできる関係を築いていきたいと考えております。
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