よくあるキッチンリフォームの失敗例ベスト6ブログ
不便を解消するはずのリフォームが、事前に調べなかったことで失敗してしまうこともあります。
実際にある「こんなはずじゃなかった…」となってしまったリフォーム失敗例をご紹介します。
以下のようにならないように、気をつけましょう。
失敗例1 対面キッチンやL字キッチンにしたら、スペースが狭くなった
壁付けのオープンキッチンから、キッチンタイプを変更したときによく起きる失敗例です。
もともと壁付けオープンタイプ用に作られた部屋の間取りに、対面やL字のようなスペースを多く取られるキッチンタイプを設置することになるため、どうしても狭いところに無理やり押し込む間取りになりがちです。
L字キッチンは意外と活用できていない無駄なスペース(デッドスペース)が多く、上手に利用しないとかえって調理スペースが狭くなることも。
流行のアイランドキッチンも、汚れ物がすべて丸見えになってしまい、実際に使ってみたら不便だったという人もいます。
失敗例2 ゴミ置場の場所を確保していなかった
食器棚や冷蔵庫などはリフォーム後に配置しようと考えていたが、「ゴミ箱のことをすっかり忘れていた!」という失敗例です。
失敗例3 食洗機や床下収納、せっかく設置したのに使わなくなった
便利だと思って充実させた設備も、そんなに利用しなかったという失敗例です。
食洗機は便利に思えて取り付けるのですが、家族の人数が少なかったりすると、実際は食器も手洗いで済ませてしまうことが多いようです。
床下収納についても、頻繁に使うものを入れておくのは、かえって開け閉めが面倒。
奥に入れたものを使い忘れていたら、消費期限の切れた死蔵品置き場になっていたなんてこともあります。
失敗例4 予算を削ってしまい、納得のできないキッチンができてしまった
予算を気にしているうちに、思い描いていたリフォームから遠のいてしまい、満足度の低いキッチンになってしまった失敗例です。
失敗例5 キッチンの高さが自分の身の丈とあっていない
調理台やカウンターの高さと、自分の身長とのバランスを考えていなかったために、調理のしづらいキッチンになってしまった失敗例です。
失敗例6 発注したリフォーム内容と違うものができてしまった!
リフォームの失敗で多いのが、工事の失敗よりも業者との認識の齟齬による失敗例です。
リフォームを失敗しないためにも、キッチンリフォーム後の生活を実際に想像しながら、リフォームしたい箇所の優先順位を明確にすることが大切です。
間取り、配置、必要なものかどうかなど、リフォーム前によく考えることで失敗を防ぐことができますよ。
キッチンリフォームで失敗しないための注意点
キッチンのリフォームを検討するうえで大切な「キッチンリフォームの注意点6つ」をご紹介します。
注意点1 キッチンタイプや間取りを変更する時は、実際の暮らしをよく想像して計画
・調理スペースは幅50cm以上を確保し、使い勝手の良いキッチンに。
(料理好きや人数が多い家庭は、さらに広めの調理スペースを意識する)
・通路幅(1人利用の場合)=90cm~110cm、(2人利用の場合)=120cm以上を確保
・調理の流れを意識した配置と、キッチン内の動線を意識して配置。目安として、コンロ、シンク、冷蔵庫の3点を結ぶ三角形の辺の合計が510cmだと快適な作業が出来る配置。
・キッチンからダイニングまでの動線、各種スイッチ類までの動線など、キッチンから他のスペースへ移動するときの動線も意識。
注意点2 既存のキッチンで使っている家具、家電、ゴミ箱などは、サイズを測ってリフォーム前に設置場所を考えておく
・ゴミ箱のスペースを考えるときは、分別用のゴミ箱スペースも忘れずに作る。
・家具類や冷蔵庫は、将来、買い替えで大きなサイズのものに変更するときのことを考え、余裕をもって確保する。
・キッチンや家具類の配置が変わるとキッチン内に入る自然光の量が変わることがあるため、暗すぎたり、日光が強すぎたりしないか確認する。
注意点3 キッチンの設備は本当に利用するかどうかを考えて取り付ける
・ビルトインタイプの食洗機やレンジなどは、設置も修理時も費用が高額になりがち。耐久年数も10年が目安となることが多いため、使うかどうかわからない設備の場合は、据え置きタイプの設備にするのも一つの方法。
・食洗機は家族が3人以上の家庭で使うことが多いため、家族構成、自分が高齢になったときに利用するかどうかもあわせて検討する。
注意点4 リフォームで「実現したいこと」を整理し、優先順位をつける
・リフォームを成功させるコツは、自分が何に困っていて、何を実現したいのかを明確にし、絶対にゆずれないラインを決め、実現したいことの優先順位をつける。
・思いもかけない追加工事などで予算をオーバーしそうなときは、優先順位の低いものから諦めるか、グレードを下げるなどして対処する。
・既存のキッチンで「気に入っているところ」をリフォームの際に残すことも忘れずに。
・カタログやショールーム、チラシや広告など、なるべく多くのメディアで情報収集をし、価格の相場を知っておく。
注意点5 調理台やカウンターの高さ、キッチンの使用感を確かめておく
・調理台やカウンターの高さは、低すぎても高すぎても体の負担になります。
キッチンの高さ=(最も調理する人の) 身長÷2+5cm(160cmの場合は160÷2+5=85cm)が目安。
・ショールームで実際の高さや使用感を確かめておくと良い。(スリッパなど、低い履物をはいて高さを確認)
・収納スペースはたくさんあったほうが便利だが、設置する場所は使いやすい所を選ぶ。(一番使うものは目から腰の高さの範囲に置く。しまったものが一目瞭然でわかる収納を心がける。)
注意点6 何をどのようにリフォームするのか、業者と一緒にキッチンの箇所を見ながら確認
・見積り書や契約書の書類だけでは内容がわかりにくい場合もあります。お互いに認識の違いがないようしっかり確認をする。