外壁のリフォームのタイミングとリフォームチェックポイントは?
外壁のリフォームは、遅くとも築8年目くらいからは、気を付けて見ておくのが良いでしょう。
ひび割れなどの傷みに気が付くようになってから考えるものかと思われがちですが、目で見て明らかにリフォームが必要だ、となる前に、日頃からセルフチェックをしながら、リフォームのタイミングを検討することをおススメします。
外壁の傷みも間もない段階に対処出来れば、リフォームする範囲も小さく済み、費用が安く抑えられるだけではなく、家自体を長持ちさせることにもなります。
チェックするポイントとしては、苔やカビが出ているような場所はないか、塗装が剥がれたり、膨らんだりしていないか、特に注意すべき点としては、「ひび割れ」と「チョーキング現象」の有無です。
ひび割れが出ている場合は、小さい箇所でもそこから家の内部に水が浸透して、柱などにカビを発生させる原因にもなり、構造躯体の耐久性に影響を与えることになります。
チョーキング現象とは、壁を触ると手に付く白い粉のようなものが出ている状態のことを言いますが、外壁を守る塗装が剥がれ始めて防水効果が薄れていることを意味しますので、放置すると家の傷みが進む原因となります。
気が付いた時には手遅れとなる前に、日ごろからのチェックがリフォームのタイミングを見極める最も良い手段です。
外壁のリフォームに適した季節とその理由
外壁のリフォームには、季節ごとにメリット、デメリットがあります。
基本的にどういった時期が向いているのかを知ったうえで、いつリフォームをするのが良いのか整理してみましょう。
時期の目安
○:雨が少なく、気温が高め
×:雨が多く、気温が低い
風雨にさらされる部分を塗装する外壁のリフォームには、雨が少なく、気温が高めの時期が適していると言われています。
塗料を塗りつけた前後に雨が降っていると、せっかく塗った塗料が流れ落ちたり、乾燥に時間が掛かったります。
一般的に「気温5度以下」又は、「湿度85%以上」は塗料が定着せず、塗装が仕上がり辛いとも言われています。
季節ごとのメリット/デメリット
このような目安を踏まえて、季節ごとのメリット、デメリットを確認してみましょう。
春(3月~5月)
メリット:雨が少なく、温かくなる時期。乾き易く、塗装に向く
デメリット:4,5月に作業が集中。早めの予約が必要。
梅雨(6月~7月)
メリット:気温が高くなり、晴れの日は乾きが速い
デメリット:雨が多く、塗装のタイミングが難しい
夏(8月~9月)
メリット:気温が高く、乾きが早い
デメリット:気温が高く、作業が過酷。台風で工期が乱れる場合有
秋(10月~11月)
メリット:雨も少なく、暑さも和らぎ、作業がはかどる
デメリット:他の工事と重なり業者が忙しい時期、早めの予約が必要
冬(12月~2月)
メリット:湿度が低く、乾燥している
デメリット:気温が足りない日が多く、塗料が乾きにくい
札幌の場合は、冬の時期は氷点下になる日が多いので、外壁のリフォームには、冬の時期(11月~3月)を除いたシーズンを選ぶのが良いように、地域によって違いがあります。
どの時期にリフォームするのが良いかは、自分が住んでいる地域の気候と照らし合わせて、経験豊富な地域密着のリフォーム業者と相談することをおすすめします。
役に立つ外壁塗装リフォームのポイント
外壁の塗料にも色々な種類があり、それぞれの特性を理解して選ぶのが大切なポイントです。
最も安くお手頃なのは、「アクリル塗料」です。
しかし、耐用年数が5年未満なので、塗料自体は安くてもリフォーム頻度が増えることにもなり、外壁の場合には割高になることがあります。
耐久性と価格のバランスが良いのは「シリコン塗料」。
耐用年数が10~15年もありながら、価格はアクリル塗料の1.5倍程度。全体的な外壁塗装のリフォームにも向いていて、少しでも費用対効果の高い塗料をお求めの場合には、おススメです。
また、部分的な塗装であれば、シリコン塗料よりも少しお手頃な「ウレタン塗料」も選択肢になるでしょう。耐用年数は10年未満で、価格はアクリル塗料の1.2倍くらいです。
とにかく性能の高い塗料が良い!という場合には、防水性に優れた「フッ素樹脂塗料」や、赤外線を遮断したり、熱伝導を抑えたりする特殊な樹脂を混ぜた「断熱塗料」などもあります。
これらの特殊な塗料の価格や耐用年数は種類によっても異なりますので、リフォームの際に専門の業者と確認してみましょう。