リビングの壁紙の選び方のポイント
リビングは「人が長時間、集まる場所」です。
壁紙を選ぶ際には、汚れに強く、落ち着きのある色を選ぶことが肝心です。
以下のポイントを把握して、ご自宅に適した壁紙を採用しましょう。
汚れに強いクロスが最適
人が頻繁に出入りするリビングは、汚れや臭いが壁につきやすいスポットであるということを意識して、壁材を選択しましょう。
壁紙クロスには、様々な機能を備えた物があります。
リビングの場合は、「汚れ防止」機能や「消臭」機能がある壁紙をぜひ活用しましょう。
特に消臭機能のある壁紙は、ペットと一緒に暮らすご家庭にもおすすめです。
他にも、室内の湿度の変化に応じて「吸湿・放湿」を繰り返す機能や、「抗菌」機能、「防音」機能、表面が強く「傷がつきにくい 」機能などを持った壁紙もあります。
ライフスタイルに合わせて、特に重視したい機能を考えて選びましょう。
家具や家電にマッチするシンプルな色を選ぶ
リビングの壁紙は、テーブルやソファーといった家具、オーディオなどの家電に合うよう、シンプルな色にするのがベストです。
柄もなるべく、無地か地模様の物を選択しましょう。
リビング内にある物とマッチしていない/チグハグなカラーや柄が広がっているような空間では、ゆったりとくつろぐことはできないですよね。
居心地の良いカラーや柄にする
では、リビングで無難な壁紙とはどのようなものでしょうか?
一般的に、ホワイト系の明るくシンプルな壁紙を使うと、空間が広く感じられて、開放感が高まります。
また濃い目の色の家具や家電がある場合は、ベージュ系で合わせると、落ち着いた印象になります。
逆に、壁面の一箇所にアクセントカラーを加えると、メリハリの効いたモダンな空間をつくることはできますが、長い時間を家族や来客の方と一緒に過ごすリビングには、不向きかもしれません。
家族全員の好みが一致しない限りは、赤や黒などの個性的な色の壁紙をリビングに採用するのは控えたほうが良いでしょう。
天井の壁紙の色はワントーン明るく
またリビングの天井の壁紙クロスは、壁面の色よりも白くするのが基本です。
柱や梁が多く壁に凹凸がある空間の場合は、天井と壁面に同じ壁紙を張ると、よりすっきりとした印象になります。
床の色とのバランスも重要
ちなみに広範囲なリビングでは、床と壁紙の色によって大きく印象が変わります。
濃い色のフローリングに合わせる場合、くすんだ色やダークカラーの壁紙を施工すると、非常に重い印象になるので避けましょう。
どうしても暗めの色のクロスを使いたければ一部のみにアクセント的に使うか、床材も白っぽい色の物に張り替えましょう。
なお、スポットライト型の照明を多めに追加しておくと、日の当たり具体に合わせて調光しやすいのでおすすめです。
掃き出し窓があれば窓枠の色も意識
リビングに掃き出し窓があるご家庭は多いはず。
壁紙のリフォームをした後、窓枠の色が目立ってしまう傾向があります。
窓枠とのカラーバランスも注意し、あえて違う色でメリハリをつけるか、同系色でなじませるかも考えてみてくださいね。
窓の位置・採光条件にも配慮して
リビングの北側に窓があり、採光条件があまり良くない場合は、白などの明るめの色の壁紙を選ばないと、想像以上に暗くなってしまいます。
逆に、日当たりが良すぎるリビングの場合は、白すぎる壁紙だと反射して眩しくなってしまうケースもあるので、少し色味のあるベージュやクリーム色を選ぶようにしましょう。
廊下やキッチンの壁との相性も大切に
リビングと一続きになっている廊下やキッチン、隣の部屋の壁紙の色とのバランスも考えておきましょう。
できればすべての壁紙をリフォームして統一してしまうほうが、空間が広く見えて良いですが、リビングの壁紙のみを変える際には、隣接する場所との繋がりも考慮してください。
同じメーカー・型番のクロスや、同系色の壁紙を使ってまとめると、違和感なく仕上がるでしょう。
理想のリビングのイメージを持つことも大事
リビングの壁紙リフォームは、大きくイメージチェンジをする機会にもなります。
リフォーム後のリビング全体のイメージを先に持つことも、壁紙選びの失敗を防ぐためのポイントです。
例えば、ナチュラル・シック・フェミニン・和モダンなどのデザインイメージによって、マッチする壁紙の色合いや柄・質感も変化します。
どのようなリビングにしたいか、これから家具を買い替える場合はどういった物を置く予定か、具体的に思い描いてみてくださいね。