
屋根塗装と外壁塗装の役割
屋根塗装の寿命は10年程度、
外壁塗装の寿命は10〜20年と言われており、
どちらも定期的な塗替えが必要です。屋根塗装と外壁塗装には3つの役割があります。
屋根塗装・外壁塗装の役割
- 「保護」建物を雨・風・紫外線や汚れ・ホコリから守る
- 「美観」ツヤを出したり、色や模様で見た目を良くする
- 「特別な機能」高耐久、耐火、断熱、防カビなどで居心地の良い環境にする
塗料による塗替え時期の目安
外壁塗装の塗料の種類によって寿命は異なります。外壁に塗装している塗料の種類を確認し、塗替え時期が迫っていないかチェックしてみましょう。
塗料の種類 | 塗り替え時期の目安 | 特徴 |
---|---|---|
アクリル樹脂系 | 約5~8年 | 安価。他の塗料に比べ汚れやすく耐久性が低い。小規模な塗り替えに適している |
ウレタン樹脂系 | 約8~10年 | コストパフォーマンスに優れている。手頃な価格で密着性が高く施工しやすい |
アクリルシリコン樹脂系(シリコン系) | 約10~15年 | コストパフォーマンスがよく、現在最も使われている塗料。色も豊富で汚れに強いのが特徴 |
フッ素樹脂系 | 約15~20年 | 耐久性が高く信頼性が高い。高価だが、汚れに強い。鉄塔や大型ビルの外壁の塗装に使われることが多い |
光触媒塗料 | 約20年 | 光が当たると化学反応を促進する物質を含み防汚性・耐久性を発揮。耐久性が高く、価格は控えめでコストパフォーマンスに優れているが、下塗りする材料によって防汚性に差が出る |
無機塗料 | 約20~25年 | フッ素樹脂系の1.5倍と高耐久性の塗料。高価。塗装面の環境や紫外線の当たり方によって耐用年数が変わる |
※上記の年数はあくまで一般的な目安です。必ず塗料の目安どおりの年数耐久するとは限りません。 ※各メーカーから販売されている商品や家の立地によって、耐用年数が大きく異なる場合があります。
すぐに外壁塗装をしたほうがいいサイン
劣化やひび割れ、剥がれが見られる場合や、塗料の色褪せが激しい場合は、塗り替え時期を早める必要があります。
- 塗膜(塗料が固まったことでできる膜)が剥がれている
- 外壁を触ると白い粉が手につく
- 外壁がひび割れている
また上記のようなサインがなくても、外壁が色あせていたり、苔が生えている場合も、1〜3年以内に外壁塗装を検討する必要があります。
屋根塗装と外壁塗装を同時に行うメリット
屋根塗装と外壁塗装を同時に行うメリットは3つあります。
トータルの費用がおトクになる
屋根塗装と外壁塗装を同時に行う一番のメリットは、足場の設置費用を抑えることができる点です。
足場代は全体の約20%程度とされています。
足場の費用相場は800~1,200円/㎡で、一般的な戸建て30坪の場合足場だけで13〜20万円程度の費用が必要です。
外壁と屋根を別々に行う場合は、二回分の足場費用がかかってしまいますが、同時に行えば1回分で済みます。
また足場以外に塗料の飛散防止ネットを張る費用も必要ですが、屋根塗装と外壁塗装を同時に行うことで、1回分の費用を節約することができます。
一度で塗装が完了するため、時間と手間の節約になる
外壁塗装と屋根塗装を別々に行うと、見積もりや塗料の色の選択、スケジュール調整など、時間と手間が2度必要です。
屋根と外壁を同時に行うことで、これらの調整を1回で済ますことができるため、時間と手間の節約になります。
好きな塗料の色を選ぶことができる
外壁塗装だけを行う場合、建物の調和を目的として屋根色に合わせて外壁塗装の塗料の色を選ぶことが多いです。
屋根塗装だけを行う場合も同様で、外壁の色に合わせて屋根塗装の塗料の色を選びます。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合、もともとの色との調和を気にする必要がないため、より自由に好きな塗料の色を選ぶことができます。
屋根塗装と外壁塗装を同時に行う場合、一気に色を変えて外観の変化を楽しむこともできますね。
屋根塗装と外壁塗装を同時に行うデメリット
屋根塗装と外壁塗装を同時に行うデメリットを2つ紹介します。明確なデメリットではないため、人によっては気にならないかもしれません。
単体で行うよりも費用が高額になる
屋根塗装と外壁塗装を同時に行う場合、単体で行う場合と比べて費用は高額になります。手元にまとまった金額を用意できないなどの場合はデメリットともいえます。
ただし屋根塗装と外壁塗装を同時に行うことは足場代の節約になるため、長い目で見ると費用は節約できます。
今すぐまとまったお金を用意できないという場合は、外壁塗装のローンの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
単体で行うよりも工事日数が長い
屋根塗装だけや外壁塗装だけで行う場合と比較して、屋根と外壁の両方の塗装日数が必要です。単体で行う場合と比較して工事日数が長くなる場合もあります。
一般的に作業日数は2週間程度と言われていますが、作業内容や時期、天候によっても日数は異なります。
屋根塗装と外壁塗装の合計の費用相場
一般的に屋根塗装と外壁塗装を同時に行う場合、外壁塗装のみの費用に20万~40万円程度上乗せした金額が必要です。
屋根塗装+外壁塗装の費用相場は、30坪の住宅の場合80万円〜140万円程度です。
屋根塗装+外壁塗装の費用相場
坪数 | 塗装面積 | 相場費用 |
---|---|---|
20坪 | 約79㎡ | 60~130万円 |
30坪 | 約119㎡ | 80~140万円 |
40坪 | 約158㎡ | 100~170万円 |
50坪 | 約198㎡ | 120~190万円 |
60坪 | 約238㎡ | 140~240万円 |
※上記は目安の面積と金額です。実際は家ごとに塗装面積が異なります。
外壁塗装と屋根塗装の合計費用を節約する方法
屋根塗装と外壁塗装を同時に行う場合の、費用を節約する方法を紹介します。
- 火災保険や補助金を活用する
- 塗料がオーバースペックでないかを考える
- 相見積もりをとる
火災保険や補助金を活用する
実は火災保険は火事の時だけでなく台風や災害で外壁の補修が必要になった場合も適用される場合があります。
外壁塗装に火災保険が適用される条件
- 原因となる災害(風災・水災)に適応した保険に加入している
- 外壁の補修を行う原因が災害によるものである
- 発生から3年以内に契約者本人が申請する
またお住まいの市町村が外壁塗装に助成金や補助金を出している場合もあります。すべての市町村に制度があるわけではないのですが、一度調べてみましょう。
自分が住んでいる地域の事業者であれば、その地域の情報にも詳しいため、アドバイスをもらうことができます。
これから外壁塗装をやろうと考えている方は、自治体の助成金や補助金がつかえるかもしれません。
塗料がオーバースペックでないかを考える
屋根・外壁塗装は塗料のグレードによって値段が大きく異なります。塗装の種類や色をシンプルなものにすることで、費用を抑えることができます。
近年高機能な塗料も増えていますが、一般的に耐久性や耐候性が高いものは価格が高くなる傾向にあります。
【塗料の選び方】
- これから住む期間が10年未満・建て替えを検討している:耐用年数が短くてもいいかも?
- 風通しの良い立地:防カビ機能や防藻機能は不要かも?
価格と耐久性のバランスを見ながら、自分に必要な塗料のスペックを選択しましょう。
相見積もりをとる
「相見積もり」とは、複数の事業者に見積もりを依頼して比べることです。 複数の見積もりを比べると、数万円から数十万円違う結果が出ることもあります。
高すぎるともちろん躊躇してしまいますが、安いから良いというものではありません。ただ価格だけに注目するのではなく、事業者の信頼性やアフターフォローも重要な項目です。
相見積もりをとり、適正な価格か、不明な見積内容がないか、施工期間は早すぎないか、確認しましょう。
【外壁塗装の見積書の項目】
- 外壁下塗り
- 外壁取材塗り
- 外壁上塗り
- 本体付属部塗装
- 仮設足場組立解体
- シート養生
- マスキング養生
- 外壁洗浄及び下地処理
- 発生材処分・清掃
※ひび割れや外壁の痛み具合など、施工内容によって項目は異なります。
ビセンリフォームでは奈良県の地域に限定させて頂いております。
リフォーム工事は、建設業ですがサービス業として捉えています。
限定した地域、目の届く範囲でサービスを提供し、お客様とも生涯お付き合いできる関係を築いていきたいと考えております。
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