大切なお家を守るために、定期的な外壁リフォームが必要です。
外壁のリフォームには、実は、3種類の方法があります。
・塗り替え
・張り替え
・重ね張り(カバー工法)
の3つの種類があります。
あたなのお家にはどの方法が適しているのでしょうか。
それをご理解いただくために、3つのリフォーム方法について、その特徴を紹介したいと思います。
3つの外壁リフォーム
外壁リフォームには、(1) 塗り替え(塗装)、(2) 張り替え、(3) 重ね張り(カバー工法)の3つ方法があります。
それぞれの特徴を紹介します。
以下の「費用目安」は、30坪の住宅の外壁及び付帯部の塗装費用の目安です(足場・養生・洗浄にかかる費用等は含まず)。
塗り替え
費用目安:シリコン塗料 70万円 耐用年数:約10年
「塗り替え」とは、今ある既存の外壁材をの上から塗料を塗ること、いわゆる「外壁塗装」です。
建物の外壁が健全、もしくは補修可能な場合に行うメンテナンスです。
クラックなどがある場合は補修した上で塗り替えを行います。
塗装によって、美しい外観を実現しつつ、防水性を回復させるなど、住宅を保護します。
メリット
施工費用が安い
使用する塗料によっては長持ちするものもある
デメリット
外壁が健全か、補修可能な場合に限られる
補修不可能な損傷がある場合は施工できない
張り替え
費用目安:200万円 耐用年数:約30~40年
※ ただし、その間に塗り替えなどのメンテナンスが必要
「張り替え」とは、今ある外壁材を取り除き、新しい外壁材を取り付けることです。
補修不可能な不具合が発生している場合に行う外壁リフォームです。
劣化した部分を取り除き、まっさらな状態にすることができます。
古い外壁材を撤去したり、処分したりする費用がかかり、工期も比較的長くかかります。
メリット
外壁を丸ごと張り替えるので、長く快適に暮らすことができる
内部の防水シートなどもメンテナンスできるので、外壁からの雨漏りを完全に食い止めることができる
デメリット
施工費用が高く、工期も比較的長い
モルタル壁など塗り壁は、パネルやボードではないため、張り替えることができない
重ね張り
費用目安:160万円 耐用年数:約30~40年
※ ただし、その間に塗り替えなどのメンテナンスが必要
「重ね張り」とは、今ある外壁材を取り除かず、新しい外壁材を重ねて張る手法で、「カバー工法」と呼ばれます。
既存の外壁材の上に重ねるので、古い外壁材を撤去したり、処分したりする費用がかからず、工期も比較的短く済みます。
補修不可能な不具合が発生している場合に行う外壁リフォームです。
劣化した部分を取り除き、まっさらな状態にすることができます。
メリット
「張り替え」に比べると施工費用が安い
「張り替え」と同程度の耐用年数が期待できる
内部の防水シートなどもメンテナンスできるので、外壁からの雨漏りを完全に食い止めることができる
デメリット
外壁に不具合があり、強度が不足している場合には施工できない
重量のある外壁材の上に「重ね張り」すると重くなりすぎて、耐震性に影響してしまう
カバー工法が増えています
既存の壁の上に新しい外壁材を重ねる重ね張り=カバー工法。
以下のようなメリットの多さから、近年、人気のリフォームになっています。
カバー工法のメリット
・費用と耐用年数のバランスがいい
・張り替えに比べて解体や、廃材の処理費用をおさえられる
・手間を省けるので工事期間も短く済む
・外壁を重ね合わせることで断熱性が高まり、冷暖房費の削減にもつながる
・外壁を重ね合わせることで防音性が高まり、外部からの音を軽減できる
・手軽に外観のイメージを変えることができる
・色の変更しかできない塗装に対し、カバー工法はレンガ調から石積み風に変更するなど、外観を一新できる
外壁材の耐用年数(目安)
・窯業系サイディングボード 40年
・金属系サイディングボード 40年
・木質系サイディングボード 40年
・樹脂系サイディングボード 40年
・タイル 40年
・モルタル壁 30年
・ALCボード 60年
・コンクリート壁 60~100年
あとどれくらい今のお家に住むか
あなたはあと何年、今のお家に住むことを予定していますか?
例えば、あと10年くらいであれば、高い費用をかけて「張り替え」や「重ね張り」をする必要はないでしょう。
「塗り替え」で凌ぐのがちょうどいいでしょう。
ご子息にお家を譲りたいという場合には、家の状態にもよりますが、「張り替え」や「重ね張り」をして、
すっきりとした状態でお譲りするのが親切かもしれません。
最後に:状況に合わせて適切な外壁リフォームを!
外壁リフォームには、費用の安い順に「塗り替え」、「重ね張り(カバー工法)」、「張り替え」の3つの方法があります。
今ある壁に塗装する「塗り替え」を定期的に行うことで、お家の寿命を延ばせます。
ただし、外壁の崩れや腐食が発生している、サビがひどい、穴が空いているというように、
外壁に補修不可能な不具合が生じている場合には、「重ね張り」は「張り替え」を検討しましょう。
外壁材の寿命や、あとどのくらい今のお家に住むかなども考慮し、適切なリフォーム方法を選択しましょう。
ちなみに、外壁と屋根のリフォームは同時に行うのが良いでしょう。
ご要望や、外壁リフォーム手法についてのご質問などがありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
ビセンリフォームでは奈良県の地域に限定させて頂いております。
リフォーム工事は、建設業ですがサービス業として捉えています。
限定した地域、目の届く範囲でサービスを提供し、お客様とも生涯お付き合いできる関係を築いていきたいと考えております。
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