皆さんのお家に手すりはついていますか?
手すりは高齢者やお子さま、妊婦さんなど、廊下や階段を安全に通るために必要なものです。
バリアフリーのための手すり取付けについて、お話しします。
事故防止
手すりは転倒や転落などの事故を防ぐ役割があります。
歩行中や階段の上り下り中につまずいてしまったとき、手すりを掴んで体を支えたり転落を防ぐことができます。
また、手すりを持ちながらゆっくりと歩くことで転倒を防ぐこともできます。
歩行・立ち座りの補助
高齢になるにつれ、視力が弱くなり障害物や段差に気づきにくくなってしまいます。
手すりを掴みながら、手すりに沿ってゆっくりと歩いてもらうことで、安全に移動してもらうことができます。
また、立ち座りの動作でも手すりは有効です。手すりで体を支えながら立ち座りができれば、転倒の可能性も低くなります。
歩行や立ち座りは、「自分でできる」ことが大きな自信にもなり、自立した生活の一歩にもなります。
手すりが必要な場所
階段・廊下
まず手すりの設置箇所として代表的な場所が階段です。
建築基準法では、高さ1m以上の階段には手すりを設けなければならないと定められています(建築基準法施行令第25条 階段等の手すり等)。
できれば両側に手すりがあるとより安全ですが、難しい場合は下りる際の利き手側に取り付けましょう。
手すりと共に階段に滑り止めを設置するとより安全ですね。
トイレや居室へ移動するための廊下に手すりがあると、安全に歩行することができます。
手すりは高さ75㎝ほどに取り付けるのが一般的ですが、必ずしもその高さに取り付けないといけない決まりはありません。
使用する方の身長やあると使いやすい位置に合わせて設置しましょう。
また、手すりと聞くと丸い手すりをイメージする方が多いと思いますが、四角い手すりを設置することができます。
四角い手すりだと、ヒジも使って体を支える人にとっては安定しやすいのでオススメです。
トイレ
トイレは立ち座りする場所なので手すりがあると安全を確保できます。
立ち上がるためには床と水平な手すりを、体を安定させるためには床と垂直な手すりがあると便利なので一般的にL字型の手すりを設置することが多いです。
一方で設置する位置がウォシュレットのリモコンやトイレットペーパーの場所の邪魔にならないようにしなければならないので注意が必要です。
お風呂
お風呂場は滑りやすいため、より転倒に注意しなくてはならない場所です。
また、介助されながらの入浴に抵抗がある方も多いと思います。
体を安定させたり浴槽への出入りをしやすくするために洗い場や浴槽周りに手すりと設置するといいでしょう。
また、濡れた手で触っても大丈夫なように、すべりにくい材質の手すりを使用するようにしましょう。
玄関
玄関は上がり框という大きな段差があるので、靴を脱いだり履いたりするためにはイスや手すりが必要になります。
体を支えるためにL型の手すりがあると便利です。
LDK・居室
ご自身の部屋でも要所要所に手すりがあると安心です。
例えば自室のドアからベッドまで間に手すりがあるとスムーズに移動することができ、ベッドへの上り下りも楽になります。
また、LDK内で良く過ごす場所(ダイニングやソファなど)に立ち座りするための手すりや動線上での手すりがあると転倒予防になります。
バリアフリー補助金制度
介護保険の住宅改修支援制度
要介護認定を受けている場合、介護のためにリフォームをする際にかかった費用を一部負担してくれます。
それが介護保険の住宅改修支援制度です。
上限20万円の工事費用の7~9割を負担してもらえます。
自治体の補助金
県や市町村が行なっている補助金制度もあります。
滋賀県でも市によってはバリアフリーリフォームにおいて補助金制度を設けています。
市によって様々なので、まずはHPでご確認ください。
減税制度
適用要件を満たすバリアフリーリフォームを行った場合、
税務署への確定申告で必要な手続きを行うと所得税や固定資産税控除を受けることができます。
工事の規模などで所得税控除か固定資産税減税を受けることができ、それぞれに期限も設けられています。
こちらも詳しくはHPをご覧ください。
アドバイス
手すりの施工には介護リフォームの専門業者に相談するといいでしょう。
どの手すりが適しているか、どの高さに、どの金具で設置するか。
同じ手すり設置でも、担当する業者の経験や知識によってその効果は大きく異なります。
リフォームの経験は豊富でも、介護リフォームの経験の乏しい業者は提案力に欠け、せっかくつけた手すりなのに活用されていないという場合もあります。
手すりの施工に関しては家を建てた工務店やハウスメーカーに相談する、という方法もあります。
しかし、介護の必要な高齢者本人に合わせたリフォームの経験が少ないため、提案力に劣る傾向があります。
介護リフォームの経験豊富な業者に相談することをお勧めします。
ビセンリフォームでは奈良県の地域に限定させて頂いております。
リフォーム工事は、建設業ですがサービス業として捉えています。
限定した地域、目の届く範囲でサービスを提供し、お客様とも生涯お付き合いできる関係を築いていきたいと考えております。
その他ご不明点等ありましたらお問い合わせだけでもご気軽にご連絡ください。