エコカラットは、住宅設備メーカーLIXILが開発した、室内空間の調湿効果や脱臭効果を持つ室内タイルです。
微細な孔(あな)を持つ特殊なセラミック素材を使用しているため、湿気やにおいを吸収する効果があります。
メリット・デメリットを把握して効果的な使い方を!
エコカラットとは?
デザイン性と機能性を兼ね備えた室内タイル
エコカラットは、住宅設備メーカーLIXILが開発した、室内空間の調湿効果や脱臭効果を持つ室内タイルです。
微細な孔(あな)を持つ特殊なセラミック素材を使用しているため、湿気やにおいを吸収する効果があります。
色や柄が豊富でインテリア性が高いため、空間のデザインに合わせて選ぶことができます。その上耐水性や清掃性も優れていることから、住宅やオフィスなどの様々な場所で使用されています。
特徴① 調湿
湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を放出
エコカラットは、「湿気が多ければ吸収し、乾燥しているときは湿気を放出する」という優れた調湿性能を持っています。その効果は、珪藻土の約6倍、調湿壁紙の25倍以上もあるといわれています。
季節や天候、料理の湯気など、変化し続ける室内環境に合わせて、ちょうどいい湿度を保つことができます。そのため、モヤっとしがちな洗面所の湿気や洗濯物の部屋干しにも、おすすめです。
特徴② 脱臭
においの原因となる成分を吸着
おうち焼肉をした後は、お部屋のにおい残りが気になりませんか?
ほかにも、普段の暮らしにはトイレ・生ゴミ・たばこ・ペットなど気になるにおいがたくさんありますよね。
エコカラットはそれらにおいの原因となる成分を吸着します。珪藻土や壁紙より短時間ですっきり脱臭します。
例えば、空気がこもりがちな玄関では、気になる靴やペット臭などの複数のにおいの成分が混ざった「複合臭」にも効果を発揮。家族やお客様を気持ちよく迎える玄関にすることができます。
特徴③ 有害物質の吸着・低減
ホルムアルデヒドなど、空気中に漂う有害物質吸着し、低減
高濃度になると、めまい・倦怠感などを起こすと言われているホルムアルデヒドやトルエンなど、空気中に漂うそれらの有害物質をエコカラットは吸着し、低減します。
体の小さな子どもは空気環境の影響を受けやすいと言われているので、エコカラットが子どもを守ってくれるともいえます。
特徴④ 清掃性
調湿建材ではむずかしかった、水拭き掃除ができる
以前のエコカラットは水拭きでのお手入れがNGでしたが、エコカラットプラスという商品にグレードアップし、表面に水が染み込みにくく、付着した汚れを水拭きでサッとお手入れできるようになりました。
コーヒー染み、たばこのヤニなどの頑固なよごれは家庭用洗剤を使えばきれいに落とせます。部分的な汚れや汚れがひどい場合はメラミンフォームを使用することで効果的に汚れを落とすことができます。
また、水はねを気にせず使えるので、洗面所やトイレなど水まわりにも採用できます。
エコカラットおすすめ設置場所
● リビング
● ダイニング
● 玄関・廊下
● トイレ
● 寝室
● 洗面所
リビング
家族とくつろいだり、友人の方を招いたりと、過ごす時間の長いリビングはなるべく清潔に保っていたいものです。
エコカラットをリビングに設置すれば、気になるニオイや有害物質を吸収してくれます。
広めに設置すればアクセントウォールのようになり、おしゃれな空間にもできるでしょう。
ダイニング
キッチンに近く湿気やニオイが充満しやすいダイニングも、エコカラットを設置すると良い場所です。
ただし、テーブルやカウンターの近くはジュースやコーヒーなどがかかってしまうことがあるので気をつけましょう。
玄関・廊下
玄関や廊下もニオイが気になりやすい場所です。
廊下全体に広めに設置しても、玄関にアクセントのように設置しても良いですが、通った時に服が擦れる心配がないか確認しましょう。
頻繁にエコカラットと服が擦れると、服が傷んでしまう恐れがあります。
トイレ
脱臭目的でトイレにエコカラットを設置するのもおすすめです。
エコカラットはトイレの嫌なニオイの原因であるアンモニアを低減する効果もあります。
汚れがつかないよう、水がはねたり手が触れたりしにくい場所に設置しましょう。
寝室
心地よく体を休められるよう、寝室にエコカラットを設置して湿度を調整するのも良いでしょう。
乾燥や加湿の状態になりにくく、カビやダニの発生の予防にもなりますよ。
洗面所
湿度が高くなりやすい洗面所にもエコカラットを設置すれば、おしゃれに湿気対策ができます。
来客も使用することがある洗面所がおしゃれだと、隅々まで手入れが行き届いている印象を与えられるでしょう。
デメリット
面積が十分に確保できないと効果を発揮しない
床面積の1/4以上の壁面積に施工がおすすめ
エコカラットの効果を十分に発揮する目安として、効果を発揮したい空間の床面積の1/4以上の壁面積に施工することが推奨されています。
例えば、リビング12畳なら、4㎡以上のエコカラットが必要となります。
せっかく採用したのに、効果が感じられない!と後悔しないようにしっかり確認してから施工しましょう。
コストをかけずに効果を感じたいという方は、少ないエコカラットで効果が発揮できるようにトイレや洗面所などの比較的狭い空間に採用するのがオススメです。
簡単には剥がせない
長期的な視点でのメンテナンスやリフォーム計画が必要
エコカラットは、粘着剤を使用して壁に貼り付けることが多く、取り外しの際は下地も同時に剥がれてしまうため、取り替えには手間と費用がかかります。
エコカラットを使用する場合には、将来的にリフォームや改装をする可能性があることを考慮し、施工前に入念な計画を立てることが重要です。
エコカラットの効果は半永久的長期的に持続するので、せっかくなら長くきれいに使い続けたいですよね。そのためには定期的に掃除を行い、清潔な状態を保つことが重要です。
油汚れが目立ちそうなキッチン周りや、手あかなどの汚れが目立ちそうな場所を避けて施工するなど、張り替えずに長く使えるように対策を考えてから施工することがおすすめです。
衝撃に弱い
傷を目立ちにくくする方法がある
エコカラットは焼き物なので、固い割にはもろいという性質です。家具や金属があたったりすることで割れたり、欠けたり割れることがあります。
口コミには「テレビボードとエコカラットが当たって割れてしまった」「家具を移動していたら、欠けてしまった」というものを見ます。
多少のキズであれば専用の補修材で目立たなくすることができますが、家具の移動が多い場所を避けて施工することをオススメします。
また、フックやビスを金づちなどで打ち込むことは禁止されており、電動ドライバーを使用することが推奨されています。穴を埋める専用の補修材も販売されていますが、一度開けた穴は元には戻りません。見た目は完全には戻らないためフックやビスを使用する際にはご注意ください。
補修レベルでは済まない場合は、施工業者に貼りなおしてもらうことをオススメします。
エコカラットを貼るにはどうしたらいい?
自分で施工もできるけどプロに任せるのがオススメ
エコカラットは通販サイトで購入できるので、自分で貼ることも可能です。LIXIL公式通販サイトでは、DIYで簡単に取り付けられる「エコカラットセルフ」という商品が販売されており、省スペースでエコカラットを使ってみたいという方にオススメです。
ただ、エコカラットは目地材を使用せずに施工するため隙間が目立ちやすく、慣れていないと失敗するリスクが高いです。壁一面や複雑な形状の壁に貼る場合は、プロの職人さんにお願いほうが安心です。
注文住宅などの新築住宅で検討されている方は担当者に前もって検討している旨を伝え、入念に打ち合わせをしておくことでエコカラットの性能やデザイン性を最大に活かした使い方ができるのではないでしょうか。
エコカラットとは室内空間の調湿効果や脱臭効果を持つ室内タイル
メリット・デメリットを把握して効果的な使い方を!
自分で施工もできるエコカラットセルフがあるけど、プロに任せるのが安心
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