体をきれいにするために毎日入るお風呂は、いつでも快適な状態に保ちたいですよね。
しかし、どのタイミングでリフォームすれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
お風呂の劣化を放置すると、お風呂だけでなく家や住人にもダメージを与えてしまいかねません。
そのため、いつどのタイミングでお風呂のリフォームをするかがとても大切です。
そこで今回は、お風呂のリフォームをする時期の目安や検討のタイミングについてご紹介します。
お風呂のリフォームは何年目が目安?
結論からいうと、お風呂をリフォームする時期の目安は15年前後です。
一般的に、お風呂の耐用年数は15〜20年と言われています。
国が定める法定耐用年数は木造住宅だと22年とされていますが、お風呂などの水回りは劣化や腐食が進みやすいもの。
外見では特に問題がなさそうに見えても、目に見えにくい小さなヒビから水が侵入し、内側が腐食してしまっている可能性もあります。
目に見える劣化としては、壁や浴槽にヒビが入ったり、換気扇の効き目がなくなってくるなどの症状がありますが、他にも交換を見極めるサインがあります。
もし寿命がきても何もせず放置してしまうと、さらに深刻な問題が起こることも。
その点について、次から詳しくご紹介しましょう。
お風呂のリフォームをしないまま何年も過ごすとどうなる?
お風呂の内側の腐食をそのままにすると、水がさらに侵入して土台まで腐食したりシロアリの被害にあってしまったりと、家の構造にまで被害が及んでしまう恐れもあるんです。
こうなるとお風呂のリフォーム以外にも工事が必要となり、余計な費用がかかってしまいます。
また、古くなったお風呂を使い続けることは生活費にも影響します。
電気やガスを使う製品は、技術の進歩により年々省エネ化が進んでいます。
古い製品が作られた時は今ほど技術が進んでいなかったため、新しいものと比べるとどうしても光熱費がかさんでしまうもの。
お風呂の湯沸かし器も、新しいものと比べると古いものの方が余計にガスを使うため、家計の負担が大きくなってしまうのです。
また、カビの問題も重要です。
カビは表面に生えている程度なら漂白剤などで簡単に落とせますが、長く放置すると深いところまで進んでいくため、落ちにくくなってしまいます。
そしてカビが出す胞子や排泄物は、アレルギー症状(喘息、鼻炎など)や胃腸炎、肺炎などといった健康被害をもたらす恐れがあります。
このようなことから、お風呂のリフォームは一般的な寿命よりも早めに行うのがおすすめです。
お風呂のリフォームを検討するタイミングをご紹介
お風呂のリフォーム時期の目安については解説しましたが、使用状況によってはそれよりも早くリフォームしなければいけない場合もあります。
そこで、お風呂のリフォームを検討するべきタイミング、交換のサインについてもご紹介します。
コーキングの劣化
コーキングとは、防水のために浴槽と壁の間や壁同士のつなぎ目を塞ぐ樹脂製の資材のことです。
コーキングが劣化すると、ヒビ割れや剥がれが起こります。
するとそこから水が侵入し、水漏れや腐食の原因となってしまうのです。
コーキングの劣化が見られたら、早めにリフォームの相談をすることをおすすめします。
壁・床・浴槽の劣化による傷や亀裂
お風呂の壁・床・浴槽の劣化も、リフォームを検討した方が良い重要なタイミングです。
経年劣化によりこれらの場所にヒビが入ると、水が内部に侵入し水漏れや腐食の原因となってしまいます。
あまり目立たないような小さなヒビであっても、見つけたら早めにリフォームを考えるべきです。
カビが目立つ
先にお話しした通り、カビは一度生えるとなかなか取れません。
そして様々な健康被害をもたらすことになるため、手入れをしてもカビがすぐ生えるような場合はリフォームを検討するべきです。
また、換気扇の劣化もカビがすぐ生える原因となるので、換気扇のリフォームも検討することをおすすめします。
排水溝のにおい
排水溝からのにおいが気になる場合、悪臭を防ぐ排水トラップの劣化や中の汚れの蓄積が考えられます。
排水溝の中は掃除が難しく、においを完全に除去させるのは非常に困難です。
においが気になるようになったら、リフォームを検討したほうが良いでしょう。
ライフスタイルの変化
お風呂のリフォームを考える上で、ライフスタイルの変化も重要となります。
例えば、高齢のご家族がいる場合はお風呂での転倒事故に注意が必要です。
手すりの設置や段差の解消、浴槽を浅くして出入りしやすくなるなどのリフォームを検討した方が良いでしょう。
また、高齢者の場合はヒートショックへの対策も必要です。
ヒートショックとは、急激な温度の変化で起こる血圧の変動のこと。
例えば、冬場の入浴時は暖かい部屋から寒いお風呂へ移動するので、急な温度の低下が血管を縮ませてしまい血圧が上がります。
一方、寒い状態から浴槽に入ると急に温度が上がり、今度は血管が広がって血圧が低下してしまいます。
このような血圧の急激な変化は脳出血や心筋梗塞といった重大な疾患を引き起こし、死に至ることも。
厚生労働省の人口動態統計によると、平成27年の浴槽内での死亡事故は4,804件で、そのうち約 9割を65歳以上の高齢者が占めています。
ご家庭に高齢者のご家族がいる場合は、ヒートショック対策としてのお風呂のリフォームを検討することもおすすめします。
お風呂のリフォーム方法をチェック!
お風呂のリフォームにはどのような方法があるのか気になるかと思います。
リフォームをすることでどんな効果があるのかも知っておきたいところですよね。
お風呂のリフォーム方法やその効果について解説します。
お風呂のリフォーム方法
お風呂の工事には、「在来工法」と「ユニットバス」の2つの方法があります。
在来工法とは、昔から行われているお風呂の建築方法。
床や壁に下地材で防水を行い、その上にタイルを貼って仕上げます。
浴槽や洗い場の間取り、天井・床・壁などの素材を自分の好みに合わせることができるのが大きなメリットです。
ただし、水漏れや腐食が起きやすいというデメリットがあります。
一方、ユニットバスとは浴槽・床・天井のつなぎ目部分が一体化されているお風呂のこと。
一つ一つのパーツは工場で製造し、現場で組み立て設置を行います。
在来工法と違い家の中に浴室という箱を組み込む形になるので、浴室からの水漏れが起こりにくいというメリットがあります。
また、工期が短く費用を抑えられることや、工場製造のため品質の差が出にくいこともメリットです。
在来工法のお風呂が寿命を迎えた場合、このユニットバスへ変更することがほとんどです。
お風呂のリフォームで得られる効果
お風呂のリフォームではユニットバスへの変更がほとんどのため、ここではユニットバスへ変更した際に得られる効果を紹介します。
断熱性が高まる
ユニットバスは全体が断熱構造なので、外気が入りにくくなっています。
そのため、寒い冬でも快適に入浴することができます。
ヒートショック防止にも効果的ですし、浴槽のお湯が冷めにくいので光熱費の負担も減らせます。
安全に入浴できる
ユニットバスにすると脱衣所と洗い場の段差が小さくなるので、入浴時に転ぶ心配が少なくなります。
床材を滑りにくいものにすれば、さらに安全性が高まります。
さらに、手すりの設置や浅い浴槽の選択することでバリアフリー化も可能。
ご家族全員が、安心して入浴できるお風呂が手に入ります。
衛生面の改善
お風呂は湿気がたまりやすくカビが生えやすいところ。
水垢による汚れもたまりやすいので、毎日洗う必要があります。
ユニットバスは、防水性や防カビ性に優れていて、汚れがつきにくい素材を採用しているものがほとんど。
手入れがしやすいため、日頃のお掃除も手軽に行えます。
お風呂のリフォーム時期は15年前後が目安。ただし劣化していたら早めの検討も必要!
お風呂のリフォームの時期は、15年前後が目安です。
ただし、コーキングの劣化や壁のひび割れなどの症状を放置すると、家全体にも大きなダメージを与えてしまいます。
すぐカビが生えてしまうような状態だと健康被害も起こり得ます。
このような状態を見つけたら、早めにリフォームを検討した方が良いでしょう。
また、高齢のご家族も含めてみんなが安心して生活するために、お風呂のリフォームはとても重要です。
お風呂リフォームなら、ビセンリフォームへお気軽にお問い合わせください!
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リフォーム工事は、建設業ですがサービス業として捉えています。
限定した地域、目の届く範囲でサービスを提供し、お客様とも生涯お付き合いできる関係を築いていきたいと考えております。
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