リフォーム業者に依頼する場合の交換方法
浴室のドア交換をリフォーム業者に依頼する際にかかる費用は、新しく採用するドアの種類や、リフォームの仕方によって異なります。
浴室ドアのカバー工法
カバー工法とは、既存のドア枠の上からリフォーム用のドア枠を設置する、最も一般的なドア交換の方法です。
外枠もドアも取り替えたいときには、周囲の壁を壊さずに済むため工期が短く費用も安い、カバー工法がおすすめです。
カバー工法が向くのは、浴室の壁面や外枠に、ゆがみや傷みが見られない場合です。
また、開き戸だった扉を、引き戸や中折れ戸などに低価格で交換したいときにも有効です。
ただ、カバー工法では敷居をつくらなくてはならないため、浴室の出入り口でつまずかないように注意してください。
なお、外枠がゆがんでいてドアの開閉がしづらい状態のときや、ドア周辺の下地まで劣化しているときには、カバー工法は適用できません。
外枠と浴室ドアの交換
ドアの外枠や、ドアの周囲の壁や下地が傷んでいる場合には、ドア材も外枠も一新しなくてはなりません。
ドア周辺の壁も一度壊す必要があるので、工期が長く費用も高額になってしまいます。
とはいえ、この機会に壁・床材や下地もきれいにリフォームできるのは、メリットと言えるかもしれません。
また敷居を設置するカバー工法とは違い、ドア面のサイズを維持できます。
浴室のドアのみを交換
ドア面が割れてしまったときなど、外枠や周囲の下地に問題がない場合は、浴室のドアのみを交換すればOKです。
ドアのみの交換の場合はDIYで作業しやすいですが、ドアを開けにくい、締めづらいなどという状態の場合、ドア本体の損傷か外枠が原因かという判断は素人では難しいため、できればリフォーム会社に相談した方が良いでしょう。
ハウスメーカーのドアを交換したい場合
ハウスメーカーのユニットバスのドアを交換する場合、他のメーカ―品のように部材が流通していないことがあります。
特にこだわらない場合には、リフォーム会社にカバー工法や代替品でリフォームしてもらうことは可能です。
同じ型のドアに交換したい際には、リフォーム会社では対応できない可能性があるので、ハウスメーカーに直接問い合わせた方が良いですが、施工費は高くなりやすいのでご注意ください。
浴室ドア交換の費用相場
浴室ドアのリフォーム費用、はいずれの工法であっても、ドアのタイプ・ドア材および外枠のグレード・サイズよって異なります。
開き戸
カバー工法 5万円前後 ドアのみ交換 3~5万円 外枠+ドアの交換 7~10万円
中折れ戸
カバー工法 6、7万円 ドアのみ交換 3~6万円 外枠+ドアの交換 8~12万円
引き戸
カバー工法 10万円前後 ドアのみ交換 8~10万円 外枠+ドアの交換 13~16万円
費用をおさえる方法
浴室ドアの交換が必要なときは、浴室ドアが劣化・破損した場合、あるいは介護などのため使いやすいドアにリフォームしたい場合と、大きく分けて2パターンがあると思います。
開き戸だった浴室のドアを引き戸に変える場合などには、壁の解体工事も必要なため、施工費は高くなってしまいます。
必要な作業と費用も踏まえた上で、なるべく安くできる方法について考えていきましょう。
浴室のドア交換一つでも、カバー工法が得意な業者もいれば、「TOTOなら安く提供できる」「LIXILなら格安で仕入れられる」など、特定のメーカーなら低価格でリフォームできるという会社もあり、見積もり内容は多種多様です。
複数社に見積もり依頼をして比較してみるのが、費用をおさえるためには最も確実です。
そもそも浴室ドアの交換はDIY、自分でできるのか?
浴室のドアは、DIY用の商品がネット通販などで販売されていますが、結論から言うと素人には難しい作業が多いです。
ドアが開閉しづらくなっている場合などには、新しいドア材に交換すれば解決するとは限らず、ドア枠も新調しなくてはいけないこともあります。
まったく同じドア材が入手できないと、既存のドアや外枠のサイズを正確に測ること自体が大変な上に、後述しますが設置の際にも高度な技術が必要です。
浴室のドアの取り付けを失敗すると、室外へ水漏れしてしまうだけでなく、ドア枠の交換も行う場合、周囲の壁や天井にも影響します。
集合住宅の場合、階下にまで水が漏れてしまってはトラブルになってしまいます。
よほどDIYに自信がある方でなければ、リフォーム会社へ依頼するようにしましょう。