お風呂リフォームの注意点
お風呂のリフォームに限ったことではありませんが、どうしてリフォームが必要なのか、先ずは目的を整理しておきましょう。
お風呂のリフォームは、水漏れやタイル補修のような小さな工事から、便利な追い炊き機能付きのシステムバスへの取り換えや、お風呂ごとを改装するような大規模なものまで、様々な種類があります。
寒いお風呂場対策には、保温効果を高める断熱材の追加や、温度をコントロールする浴室暖房を設置するリフォームもあります。
目的を整理することによって、リフォーム範囲や仕上がりもイメージ出来、今の家ではどのような工法が合っているのかが検討し易くなります。
老朽化による大幅な工事が必要ではないか
お風呂自体が古くてリフォームを考える場合、保温性に優れた浴槽への交換や追い炊き機能の追加などが考えられますが、周辺部分にも問題がないか、注意が必要です。
古くなった床などから水漏れによって周辺部分の木材が傷んでいると、単純に設備を交換するだけではなく、お風呂と隣接する基礎や壁など、大幅な工事が必要な場合があります。
広さ・快適性を重視する場合
もっとリラックスできるお風呂にしたい場合、快適性を高めることを重視されるかと思います。
湯船を大きくしたい場合、親子二人であれば180cm程度の幅があると、ゆったり入れますが、今のお風呂場の広さには無理が無いか、脱衣所との仕切りを動かす必要はないかなどの確認が必要です。
また、眺望のよい浴室にしたい場合には、外から中が見えないように窓側に照明を設置するなどが注意点です。
高齢者が使用する場合の安全性
ご両親の介護や、お子様が独り立ちして夫婦二人暮らしになったなど、高齢者の生活を想定したリフォームの場合には、安全性を重視されるでしょう。
安全性を高めるには、「脱衣所と浴室、洗い場と湯船の段差を無くす」、「使い易い場所に手すりを設置」、「滑りにくい素材を選ぶ」などが注意点になります。
ヒートショック対策に、断熱材や浴室暖房を導入することもポイントです。
メンテナンス性が優れているか
お風呂は使う時だけではなく、日ごろのメンテナンスのしやすさも重要です。
特に、お風呂掃除は「嫌がられる家事」の上位に入るとも言われており、どんなにお気に入りのお風呂であっても、掃除が疎かになっては、せっかくのリフォームも長持ちしません。
カビが生えにくいようにする為には、水流れが良い床や、速乾性の高い壁などの素材がオススメ。
お風呂は北側にあることが多いので、窓の開放による換気だけで足りない場合には、浴室乾燥機の導入など家の環境によっても対策の検討が必要になります。
自分たちの状況に必要なお風呂リフォームを考えましょう
今やお風呂のリフォームは、リフォーム専門業者だけではなく、様々な業界が参入し、ユニットバスから施工まで低価格で販売されていますが、お風呂のリフォームは、今お使いのお風呂や家の状態をよく確認したうえで、適切な施工を行うことが大切です。
・今の家は築年数がどれくらいか
・お風呂はどれだけ適切にメンテナンスされてきたか
など、家の状態に合わせた必要なリフォームが判断できる業者を選ぶことが重要です。
例えば、お風呂のリフォーム経験があまりない業者に任せた場合、お客様が指定したお風呂の設備だけで、お風呂や家の状態を正しく把握しないまま対応してしまうとどうでしょう。
必要な改修箇所を見落としてしまうこともあり、不具合が出てから気付いてかえってリフォーム料が高くついてしまうこともあります。
お風呂は家全体と密接に関わる部分になりますので、お風呂のリフォームは今の家の状態に適したリフォームが出来る様に、経験豊富で信頼できる業者を選びましょう。
お風呂は「在来工法」と「ユニットバス」の2種類
お風呂は、お風呂場を1つの部屋と同じように施工する「在来工法」と、規格通りに浴室と湯船などの設備がセットになって組み立てられる工法「ユニットバス」の2種類があります。
ユニットバスの場合、デザインなどは、カタログ通りになるケースが多いのですが、設置費用が安く済み、また、家の構造躯体の中に浴室をはめ込むので、断熱性にも優れ、メンテナンスもし易く、採用される方が増えています。
一方、在来工法は、檜風呂や大理石のお風呂など、自分のこだわり空間にアレンジすることができます。ただ、断熱性に欠け、少し寒いお風呂になりやすく、費用も高め。
最近では、ユニットバスと在来工法の利点を組み合わせた「ハーフユニットバス」という種類も出てきています。
自分の家のお風呂にはどんなリフォームが合っているのかチェックしてみましょう。