築が何十年も経過している家を見ると、天然木の柱や床が、とても濃い色に変色しています。
何故、木材は色が変わるのでしょうか?
木材の変色は、紫外線の影響で起こります。
木材は、経年すると色合いが深い色に変色してきます。
これは、紫外線の影響で成分が変わることにより生じる物で、木材の劣化という訳ではありません。
木造住宅でよく使われる桧や杉などは、年を重ねるごとに美しい飴色に変化してゆきます。
深い色合いに変化した木材は、新しい家には無い味わいをもたらしてくれます。
最近、弊社で行うリフォームでは、年数で色が変した梁や柱をアクセントとしてあえて見せる、といった工夫をする事もあります。
ちなみに、こういった箇所を残す場合、ラミネート加工したような工業製品の建材を使ってしまうと、浮いてしまいます。出来れば、新しいところにも天然の木を使っていただくと、新旧で色の違いはありますが、違和感無く馴染みます。
そして、新しい木材の部分も、経年で色が変わってゆきますので、年数を重ねるごとに全体の印象も揃ってくるのです。
色の変化は表面だけなので、新品のように戻すことも可能
ただ、天然木の家具などは、あまりに色が濃くなると古い感じになりそれが嫌だ、 という方もいらっしゃいます。
でも、木の色が変わっているのは表面のみなので、 修繕ができる家具職人さんに綺麗に表面を削ってもらうことで 新品のような姿が蘇りますよ。
本当の劣化は湿気が招く!注意してくださいね。
色の変化は必ずしも劣化とは言えませんが、 経年したお住まいや、新しくても雨漏りなどがあったお住まいの場合、 湿気から木材に腐朽菌が発生し、シロアリを呼び寄せてしまうことがあります。
この場合は、本当の「劣化」を引きこします。 木材がシロアリにやられてしまうと、著しい強度の低下を招きますので注意が必要です。