クローゼットとは
クローゼットとは、主に衣服や雑貨などを収納するスペース・家具のことを指します。
内部には使い方に応じて、衣類を吊るすためのハンガーパイプや、棚板や引き出しを付けることができます。
最近では、人が中を歩けるタイプの「ウォークインクローゼット」を作る方も増えています。
壁面かウォークインか
クローゼットを新設・リフォームする際には、壁面クローゼットにするか、空間を拡張してウォークインクローゼットにするか、を先に決定しましょう。
それぞれのメリットとデメリットを把握して、ご家庭に適したタイプを選んでくださいね。
壁面クローゼットのメリット・デメリット
壁面クローゼットは、狭い空間にも新設しやすいのが魅力です。
洋服をクローゼットいっぱいに横一列に吊るせるので、洋服が選びやすく、また空きスペースに合わせて収納ボックスや小物を置けるので、狭くても無駄なく収納できます。
一方で、床面積が少ないため、スーツケースなどの大きな物は収納しにくいという欠点があります。
ウォークインクローゼットのメリット・デメリット
ウォークインクローゼットのメリットは、スーツケースやストーブのようにかさばる物を床置きできるという点です。
中を歩けるため、壁面タイプのクローゼットよりも、収納している物を出し入れしやすくなります。
ただし、人が歩くためのスペースが必要になる分、収納部分として使えないデッドスペースが生まれることになります。
なお、狭小スペースに設置できる半個室タイプのクローゼットも人気があります。
クローゼットの種類
折れ戸
クローゼットで主流なのは、折れ戸タイプの扉です。
開けたときに全開にできるため物の出し入れ時に便利です。
しかし扉を開けるためには、最低でも扉板1枚分のスペースを空けておく必要があるため、扉の周辺に物を置けないという難点があります。
また、扉を引っ張る動作が、握力が弱くなってきた高齢の方には負担になってしまいます。
引き戸
引き戸は、小さな力でもスムーズに開閉できることと、クローゼットの前に物があっても影響されない点が魅力です。
しかしながら、開口部の半分しか開けられないことに不満を感じ、折れ戸や開き戸に交換する方も多いです。
開き戸
開き戸のメリット・デメリットは、引き戸とほぼ同様です。
とはいえ、扉を開けるためのスペース確保や、内部の見やすさは折れ戸の方がやや有利のため、壁面クローゼットをリフォームするときに、あえて開き戸に交換する方は少ないです。
ウォークインクローゼットの場合は開き戸を採用される方が多いですが、壁面クローゼットをリフォームする際は、特に開き戸にこだわりがなければ、折れ戸か引き戸を選ぶ方が使い勝手が良いでしょう。
鏡張り
扉の一部もしくは全面を姿見として使えるように、鏡張りにする方法もあります。
着替えのときの姿見として使う場合は、折れ戸であれば扉の前面に、開き戸でしたら裏面に鏡を設けるのが一般的です。
ダンスやバレエの練習をされているご家族がいる場合は、扉の表面全体を鏡張りにすると重宝します。
扉なし
なお、クローゼットの扉を思い切って撤去する手もあります。
圧迫感のある扉を取り外すだけで、開放感のある空間が生まれます。
あえて「見せる収納」にすることもできますが、クローゼット内の衣服をホコリから守るために、カーテンやアコーディオンドアに付け替える方もいます。
再び扉を付けたくなったときのために、既存のドアレールを残しておくことも可能です。