リフォームの壁紙選びの失敗例
壁紙張替えをした結果、想像していたのと違う感じに仕上がって「失敗したかな」と思うことがあります。 壁紙張替えで起こりやすい失敗の例をいくつかご紹介します。
部屋の雰囲気を変えたかったのにあまり変わらなかった
せっかく壁紙を張り替えるのだからイメージチェンジをしようと思っていたのに、仕上がった部屋は以前とさほど変わらないイメージ。 これは壁紙を選んでいるときに、無意識のうちに無難にまとめようとしてしまった結果です。
またサンプルが小さすぎてイメージと現物が一致していないこともあります。 サンプルはできるだけ大きいサンプルで見せてもらうようにしましょう。 光の当たり具合で印象が変わることもありますので、小さなサンプルだけで決めてしまわないように注意しましょう。
部屋のイメージを変えたい場合は多少冒険してでも、これまでとはデザインの違うインパクトのある壁紙を選ぶといいでしょう。 業者さんにこれまでの施工事例等を見させてもらって自分とセンスの合った業者さんを選ぶのも一つの手です。 また、自分のイメージする部屋の画像などを業者さんに見せて、プロの経験を元に提案してもらえば、思い描くイメージチェンジを成功させることができるでしょう。
壁紙を張り替えたら気分が落ち着かなくなった
大胆にしすぎた結果、今度は落ち着かない部屋になってしまったという失敗例もあります。 特に柄物の壁紙を選んだときに、柄の大きさと部屋の大きさのバランスが悪い場合、壁紙をうるさく感じたり、圧迫感を与えてくることがあります。
大胆な柄を採用したいときは、部屋全体に使うのではなく、部屋の一部分だけに使うことでバランスが良くなります。 例えば部屋全体は白色で統一して、一面だけ大胆な柄や原色などの壁紙を使ったりすると、インパクトを保ちながらも、圧迫感のないおしゃれな部屋にすることができます。
壁紙選びのコツ
壁紙張替えを検討するときに壁紙のカタログを見せてもらうのですが、種類が多すぎて見れば見るほど選びきれなくなりますよね。 まず壁紙を選ぶときに気をつけるポイントは壁紙の厚さです。 壁紙の張替えを行う際、古い壁紙を剥がすことで元の下地が荒れてしまいます。 もちろん新しい壁紙を張る前に下地調整は行いますが、薄い壁紙を使うと凹凸が目立ってしまいます。張替えをするときは3~5mmの壁紙がお勧めです。
次にポイントとなるのは色ですが、壁紙の色の基本は、床よりも薄い色。 床よりも濃い色の壁は圧迫感があり、疲れる空間になります。 どうしても濃い色の壁紙を使いたい場合は、一面だけ濃い色の壁紙にするとインパクトがありながらも圧迫感のない部屋にすることができます。
また、部屋ごとにバラバラのコンセプトにすると移動するたびに印象が変わり落ち着かなくなります。 一部屋だけ個性的なデザインの部屋を作るのも一つの方法ですが、まずは住まい全体のベースとなるイメージを決めておきましょう。 ナチュラルな感じ、ポップな感じなど方向性を決めてから壁紙を選ぶと失敗する確率がぐんと下がります。
壁紙の色ごとの部屋にあたえる影響
白
白い壁紙は洗練された印象を与えます。部屋を広く見せるという効果もあるため、狭い部屋に最適です。 ただし白色は人を疲れさせる色でもあるので多用し過ぎは注意が必要です。
黒
生活感のないスタイリッシュさを演出します。 ただし、心理的に圧迫感を与えるため、狭い部屋で使用するのは避けた方がいいでしょう。 リビングなどの大きな部屋をおしゃれに仕上げたいときに、全面ではなく一面だけに張るのがお勧めです。
ベージュ
ナチュラルな印象で無難な部屋に仕上がります。リラックス効果もあり落ち着いた空間を演出してくれます。 部屋をやすらぎの場所にしたいときに選びたい色です。
赤
暖かさがあり、気力が回復する色です。部屋全体を赤色にすると活性化されすぎて気持ちが落ち着かなくなるため、太陽が当たらない北側の部屋にワンポイントで取り入れるのに適しています。
青
鎮静効果があり、肩の力を抜いてリラックスすることができます。 ストレスを緩和してくれる色で、寝室に使うことで快適に眠ることができるようになります。
ピンク
髪や肌を美しく保つ美容効果がある色です。 性格を穏やかにし、攻撃的な感情が減っていきます。 心と体をリラックスさせ、幸福感を感じる部屋になります。
緑
緑はリラックスの色です。寝室や書斎などの心を穏やかにしたい部屋に使いたい色です。 温度を感じない中間色で使いやすい色のひとつです。
壁紙張替えをするときに一緒に替えておきたいもの
壁紙の張り替えを終えると気分が一新しますよね。ただ部屋をよく見ると「あれ?」となることがあります。 壁紙はきれいになったはずなのに、なんとなくまだ汚れているように感じる原因が。
その原因はコンセント・スイッチプレートや照明器具、そしてエアコンなどの汚れ。 壁紙が汚れていたときは気にならなかった汚れが、壁紙張替えによって浮き上がってしまったのです。 仕方ないので後からスイッチプレートや照明器具を交換するというのはよく聞く話です。
コンセント・スイッチングプレートならまだいいのですが、エアコンのような大きなものは自分で交換することもできません。 壁紙張替えを検討するときは必ず、コンセント・スイッチングプレートと照明器具、そしてエアコンの汚れの確認を行い、壁紙を張り替える前に綺麗に掃除するか交換しておきましよう。
特に樹脂でできたコンセント・スイッチングプレートは部屋の雰囲気に合わなくなっている可能性もあります。 二度手間にならないように、壁紙張替えの検討をする時からコンセント・スイッチングプレートも交換すべきか検討しておくといいでしょう。
コンセントやスイッチそのものを交換する場合は資格が必要ですので、自分で交換せずに必ず専門の業者さんに依頼してください。 壁紙を張り替えるときに一緒に替えてもらうといいでしょう。