キッチンコンロのリフォーム。まずはガスかIHかを決めよう
キッチンコンロをリフォームにあたって、まず初めに検討するポイントは、熱源をどうするか。
つまり、ガスコンロとIHクッキングヒーターの選択です。
ガスコンロとIHクッキングヒーターの比較
ガスコンロの場合
メリット
・細かい火力調整が出来る
・調理器具を選ばない
・停電に影響されない
デメリット
・火事やガス漏れの危険
・掃除がしづらい
・室内に熱がこもる
IHクッキングヒーターの場合
メリット
・掃除がしやすい
・安全(火、ガス漏れがない)
・室内に熱がこもりにくい
デメリット
・調理器具が対象製品に限定
・細かい火力調整が難しい
・停電の影響を受ける
どちらも一長一短ですが、火で調理することにこだわりがある方は「ガスコンロ」、お手入れや危険性が気になる方は「IHコンロ」を選ぶなど、優先したいポイントを整理して検討してみましょう。
ガスとIH、光熱費はどちらがお得??
光熱費は、ガスとIHでどちらがお得かは一概には言えません。
電気は、使用する時間帯によって値段が変わりますし、ガスの場合、LPガス(プロパンガス)は、都市ガスよりも高めです。
おおざっぱに光熱費の高い順で並べると、ガスコンロ(LP)、IH、ガスコンロ(都市ガス)になりますので、光熱費で選ぶとガスコンロ(都市ガス)になります。
LPガスしか使えない地域もあり、都市ガスが使えるかどうかは、ご自宅の環境によって異なりますので、ガスコンロを検討される場合は確認してみましょう。
キッチンコンロのタイプと特徴
キッチンコンロは、本体サイズ、天板(トッププレート)の素材、バーナーの形状、グリルのタイプにも様々な種類があり、機能等にも特徴があります。
是非、リフォームの参考にしてみて下さい。
本体サイズ
キッチンコンロは、一般的に天板の幅で、サイズが統一されていて、2種類あります。
60cm(標準)
天板の大きさを抑えて、調理スペースを確保できるため、狭いキッチンスペース向き。
75cm(ワイド)
コンロが広めで、大きめの鍋でもゆったりと置く事ができ、加熱調理しやすい。
天板(トッププレート)
ガラストップ お手入れのしやすさ★★★★★ 値段の安さ★★☆☆☆
・ツヤのあるエレガントな雰囲気で現在の主流
・熱やキズに強いが、衝撃で割れることもある
・手入れがしやすい分、値段は高い
アルミトップ お手入れのしやすさ★★★★☆ 値段の安さ★★★☆☆
・熱伝導に優れた素材で、熱が素早く分散し、汚れがこびり付きにくい
ガラスコート お手入れのしやすさ★★★☆☆ 値段の安さ★★★★☆
・ホーローにガラスをコーティングし、光沢感と耐久性がUP
ホーロー お手入れのしやすさ★★☆☆☆ 値段の安さ★★★★★
・耐久性はあるが、汚れがこびり付きやすい
・手入れは大変だが、値段は一番安い
バーナーの形状
汁受け皿あり
鍋からあふれた煮汁を受ける皿があるが、天板との間から汁がコンロ内にこぼれ落ちることもある。凹凸があり、お手入れもしにくい。
汁受け皿なし
最近の主流。ゴトクを外せばフラットになり、天板と一緒にお掃除も簡単。
グリルのタイプ
両面焼き
短時間で調理可能。焼き上がりがふっくらするが、網にこびりつきやすい。値段は高め。
片面焼き
直火焼きで肉厚の素材もしっかり焼けるが、裏返す手間が必要。値段は安め。
水なし
水を入れたり、水受けを掃除したりする手間が減り、素材が水蒸気でべたつかない。値段は高め。
水あり
水受けの掃除が必要で、素材が水蒸気でべたつく。値段は安め。
最もお手入れしやすいコンロをご希望の場合は、「天板:汁受け皿の無し+ガラストップ、グリル:両面焼き+水なし」がオススメです。
キッチンコンロのリフォーム費用
キッチンコンロ本体の価格帯は、標準クラスが10万円前後、中クラスが15万円前後、高級クラスが15万~20万円になります。
キッチンコンロリフォームの多くは、20万円以内が予算相場とも言われていますが、ご自身の予算に合わせて、本体のクラスを選び、自動消火機能等のオプションを付けるかどうかを検討してみましょう。
<リフォーム費用イメージ>
10万円以内 :標準クラス(オプションなし)
10万~20万円:「標準クラスor中クラス」+オプション
20万円以上 :高級クラス+オプション
キッチンコンロリフォームの注意点
キッチンコンロのリフォームには、いくつかの注意点があります。
ガスコンロの場合、標準バーナーと大バーナーが左右に一つずつありますが、火災や壁の劣化を防ぐために、大バーナーは壁側には設置せず、壁側の標準バーナーも壁から15cm以上は離しましょう。
また、IHを選ぶ場合には、IHから届く範囲で200V対応のコンセントが必要になります。そのため、電気工事が必要になったり、場合によっては契約アンペア数の変更が必要になったりする場合があります。
さらには、IHにすることによって不要になったガスの閉栓には配管の撤去が必要になります。
電気工事や配管の撤去は、危険が伴いますので、専門の業者に依頼するようにしましょう。