ガルバリウムについて
まずは、ガルバリウムの特徴や種類、最近の傾向などをご紹介します。
鉄合金の板に金属メッキ加工を施したもの
ガルバリウム鋼板とは、鉄をベースとした合金の板に金属メッキ加工を施したもののことです。屋根材として使用されることも多く、金属でありながら薄くて軽量という特徴があります。寿命も20~30年と長く、耐久性や耐熱性にもすぐれているため、外壁材として採用されるケースも非常に増えてきているのが現状です。
さまざまな種類がある
ガルバリウム鋼板といえばトタン板のようなイメージを持つ人もいますが、実は厚さや加工の仕方、色の違いなどによってさまざまな種類があります。たとえば、波の間隔が狭いものや傷がつきにくいように加工したものなどもあり、カラーバリエーションも豊富です。選ぶ種類によって家の見た目や寿命が大きく左右されるため、慎重に検討する必要があります。
外見にこだわりたい人に人気
ガルバリウム鋼板にはすぐれた魅力がたくさんありますが、特徴的なのはやはり見た目です。モダンでスタイリッシュな雰囲気に合うため、近代的な外観を演出してくれます。そのため、「家の外見にこだわりたい」という人から、大変な人気があるのです。そういった理由からも、ガルバリウム外壁を採用する建築家が増えてきています。
ガルバリウム外壁のメリットとデメリット
ガルバリウム外壁にはたくさんのメリットがある反面、デメリットになる部分もあります。しっかり把握しておきましょう。
メリット
ガルバリウム外壁のメリットは以下のとおりです。
サビに強い
寿命が長い
軽量なので耐震性がある
素材自体の価格がリーズナブル
防水性にすぐれている
メンテナンスが少なくて済む
デメリット
ガルバリウム外壁のデメリットには以下のようなものがあります。
種類によっては傷がつきやすい
ほかの外装材と比較して施工費が高い
結露が発生しやすい
遮音性が低い
ガルバリウム外壁へのリフォームについて
ガルバリウム外壁へのリフォームを検討している人のために、メンテナンスの方法や工事にかかる価格などをご紹介しましょう。
ガルバリウム外壁が向いている家とは?
ガルバリウム外壁は軽量で耐震性があるため、耐震対策を考えてリフォームしたい人におすすめです。家の基礎部分にかかる重量負荷を抑えられるため、地震が起きても負担を軽減できるでしょう。また、耐用年数が長いため「初期費用がかかっても長持ちする外壁にしたい」という人は、ガルバリウム外壁を選択するべきです。
おすすめできない場合もある
ガルバリウムが持つデメリットを考えると、おすすめできない場合もあります。まず、断熱性能を考慮した素材ではないため、断熱材が別途必要になる可能性も考える必要があるのです。もともと断熱性に不安がある家には、ガルバリウム外壁はおすすめできません。また、前述したようにガルバリウム外壁は初期費用が比較的高くなるのが特徴です。「初期費用を抑えてリフォームしたい」という場合は、別の外壁材を選択したほうが良いでしょう。
ガルバリウムのメンテナンスは簡単
ガルバリウム外壁は非常に簡単なメンテナンスで済みます。年に1回程度でよいので、ホースで水をかけて汚れを洗い流しましょう。高圧洗浄機を使うとガルバリウムがへこんでしまう恐れがあるため、使用しないでください。「ガルバリウム外壁はメンテナンスが不要」と思っている人もいますが、何もしなくてもよいということはありません。簡単なメンテナンスなので、定期的に行って外壁を長持ちさせましょう。
工事日数は10日~2週間程度が目安
ガルバリウム鋼板の外壁工事には、10日~2週間ほどかかるのが一般的です。ただし、天候などによっても工事期間が大きく左右されてしまう可能性があるため、余裕を持ってスケジュールを立てておくようにしましょう。